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スキンケアの基本
肌は四大排泄器官の一つです。老廃物や二酸化炭素を排出し、また適度な皮脂が分泌され、肌を保護し、水分蒸散も防ぎます。しかし肌は加齢やストレス、紫外線等によって働きが低下してしまいます。
その状態では排泄器官としての機能が低下し、皮脂が分泌されにくくなってしまい、肌は無防備となり水分も失われ、ダメージを受けやすくなってしまいます。それを補うのがスキンケア化粧品です。
スキンケア化粧品の基本は「保湿」です。しかし、成分の浸透しにくいクリームを使うと、汗腺や毛穴を覆いかぶせるだけで、汗や老廃物、二酸化炭素を排出しにくくなってしまいます。
良質な成分が浸透しやすく、保湿機能が高いクリームを使わなければなりません。
クリームに含まれる適度な油分が、肌荒れの大きな原因対策として保湿を行うことでキメ細かいお肌を保つことができます。
最新のIPS技術、皮膚の細胞再生技術を取り入れたヒト幹細胞培養液成分の入った化粧品が注目されています。
幹細胞培養液について
他の一般的な細胞とは異なり、幹細胞を採取し外部で培養すると、細胞間の命令伝達物質である「サイトカイン」などを含むタンパク質をとても多く分泌します。その他にも細胞が様々な活動をするのに重要な役割を果たす酵素や、コラーゲンやヒアルロン酸などの組織を構成するタンパク質など、500種類以上ものタンパク質成分が分泌されます。これは、他の細胞と異なり、幹細胞が高い活性を維持し続けるために備わった機能と考えられています。
人間の身体はおよそ10万種類のタンパク質で出来ています。身体を構成している組織や細胞もタンパク質ですし、様々な器官がコミュニケーションを取り合うためのホルモンやサイトカイン、代謝を促す酵素などもタンパク質です。タンパク質は複数の種類のアミノ酸が結合して出来ていますが、アミノ酸の配列とともにその立体的な形状が重要な役割を果たしています。
細胞が活動することを代謝といいます。細胞はサイトカインなどの情報伝達物質を受け取ることで代謝を始めます。細胞の表面には情報を受け取る鍵穴のようなものが数多く存在します。受容体(レセプター)と呼ばれるこの鍵穴は、鍵となる情報伝達物質が結びつくことで細胞内に命令を伝え、代謝を促します。命令を受け取った細胞は細胞内部で様々な化学変化を経て、最終的に細胞核の染色体(DNA)に格納された遺伝情報を呼び出します。
遺伝情報(ゲノム)は簡単に説明すればアミノ酸の配列が書かれています。人体を構成しているのは、たった20種類のアミノ酸です。この20種類が遺伝情報に基づき様々な順序で結びつき、10万種類ものタンパク質を作り出しているのです。
コラーゲンや、ヒアルロン酸、エラルチンなど肌を構成するタンパク質も、勿論、このような細胞の代謝によって作り出されています。
肌の表面「表皮」は表皮幹細胞が細胞分裂することで表皮細胞をどんどん生み出し、肌の表面に押し上げて角質層となり、その後垢となって排泄されることで清潔で健康な状態を保っています。このサイクルをターンオーバーといいます。表皮幹細胞が細胞分裂を始めるきっかけとなるのもサイトカインなどの情報伝達物質です。
細胞の成長や増殖などに関するサイトカインを特に増殖因子や成長因子、グロースファクターといいます。化粧品成分として有名な「EGF」は表皮幹細胞の増殖を促進するグロースファクターです。EGFを継続して処方することでターンオーバーを短縮することも可能です。また、「FGF」は真皮層を構成するコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどのタンパク質を生み出す線維芽細胞を増殖させるグロースファクターです。FGFを継続して処方することで豊かな表皮層を築くことができる訳です。
しかしながら、老化とともにこれらの情報伝達物質のやり取りが低下することがわかっています。活動命令となる情報伝達物質が減ることで細胞が働くなり、結果としてシワやタルミ、シミ、クスミといった肌の老化現象として表面に現れるのです。
幹細胞培養液には細胞を活性化する様々なサイトカインが200種類以上も含まれています。活性の悪くなった細胞を活性化する鍵がとても豊富に含まれています。