小さな頃から夢見る乙女だった。和歌山という穏やかな地域で生まれ育った。おおらかな性格ではあったが、大きなものに向かう一途な気持ちは、いつも心のどこかで燃え続けていた。「私、あきらめないんです」

大学の教育学部を出てOL生活を送っていてもそれは変わらない。会社を作り大きく育てる・・・いつしか夢は具体性を持って動き始めていた。

 

その第一歩は貯金をはたいて始めたたった7坪の小さい雑貨店、1991年28歳のとき。業績は伸び1年後には和歌山の中心地に移転し業態をブティックとした。

1994年、和歌山市の丸正百貨店に2店舗目を出店、翌年には3店舗目がオープン、その時31歳の春だった。

その後、サロン的なブティック＆カフェも始めた。起業して７年が経っていた。

洋服やアクセサリーはその人を綺麗に見せ、その人の心も華やかにする。でも、健康な素肌があってこそ着ているものも飾り物も生きてくる・・・。

柏木は思った、シワやくすみを隠す化粧品ではなく、美しく健康的な素肌を取り戻す化粧品をいつか作りたい、と。

そんな思いを込めて美容業界へ転身、2003年のことだった。

常に最先端を追い求め、少しでも綺麗な健康的な肌になりたいという思いで、商品を買いあさり、また肌に関する研究機関に足しげく通い、最新の高機能化粧品を求めて試行錯誤をした。そして医学会で注目されるIPS、細胞再生技術に注目した。

 

美人は作れないけど、鏡の自分に微笑かけられる、健康的な美肌は造れる。

2015年新しい商品が完成した。時間をかけ様々な人に使用をお願いしてテストを続けた。整形外科の先生が2か月使って絶賛した。

 

柏木は健康でみずみずしい肌を持った多くの笑顔に触れることが天職だと思っている。

微笑みプロデューサー、今・なお・夢の途中。